
大阪北新地に構える日本料理の「湯木」さん。

本店・新店に加え、今年5月に新たな店舗としてオープンされたのが、
「日本料理 湯木 永楽町店」
7月初旬、おなじみのメンバーでお伺いしました。

和モダンでシックな構えは、他の2軒とは趣きが異なります。
「湯木 本店」、「湯木 新店」


店内は、座椅子のカウンター7席と、掘り炬燵のテーブル10席。
高級感がありつつ暖かみも感じられ、肩肘張らずお料理とお酒を楽しめそう。


ちなみに全席禁煙。喫煙の際は入り口へどうぞ。(チェック抜かり無しw)
お手洗いも拝見。手入れが行き届いているのは言うまでもなく、各種アメニティも完備で、特に女性に嬉しい配慮です。




メニューは他店舗同様、各種コースが基本ながらアラカルトも用意され、その日その時の気分や、お店の方と相談して決めるのも楽しそう。
懐石は¥6000〜揃い、少〜し敷居が低くなりました(笑)
夜だけでなく、お昼にはランチも提供されているので、まずはランチからお試しで伺ってみるのも良いですね。

さて今宵。テーブル席にて夏の宴です。


まずはビールで乾杯!
プレモルに加え、アサヒの小瓶もスタンバイです。
いただくお料理は、懐石「彩」¥12000(税サ抜)
お料理六品、御飯物、デザート(ドリンク別)
基本の懐石をいただきつつ、プラスαのアレンジVer.をご用意いただきます。

前菜:氷室膳盛り合わせ
毎回どの店舗でも期待以上の感動を与えてくれる前菜。今回も素晴らし!


蓴菜(じゅんさい)と海老の酢の物、胡麻豆腐
もっちりなめらか絶品の胡麻豆腐に、とぅるんっと舌触りが心地よい蓴菜と海老の酢の物。目に舌に涼を与えてくれます。
カマス寿司
適度に脂がのり、軽く炙った香ばしさが絶妙。箸休めの山桃も、良い。

鬼灯(ほおずき)に鱧子の煮こごり
この遊びゴコロがたまらない!

こんなのいただいたら、しょっぱなから日本酒がほしくなる。ってことで、


じゃんじゃん入りま〜す

御椀:鱧と冬瓜と煮麺

蓋を開けた瞬間、湯気とともにふわっと香る柑橘にうっとり。
そして、「湯木」さんに伺ったことを、一番に感じさせる、お出汁。
上品でありながらしっかりとした味わい、その美味しさったら。いただく度に恍惚となります…。
ふっくら鱧の美味しさはもちろんだけど、主役は俄然、このお出汁なのだ。

造里:目板カレイ、アオリ烏賊、鮪トロ
ガラスの器に氷の山。涼やかさを与えると同時に、鮮度への考慮が嬉しい。


ほどよい弾力の目板カレイ、ねっとりまとわりつくアオリ烏賊
ままで十分美味しいトロに、海苔と金箔を巻き込む贅沢過ぎるひとくち!

蒸し物:生うにの茶碗蒸し

茶碗蒸し。正直、個人的にあまり惹かれないお料理なのですがw
こちらの茶碗蒸しは別格。やはりお出汁の美味しさ。それに合わせるウニ・わさびの渾然一体に、頭がふわぁ〜っとなっちゃう。

揚げ物:小鮎踊り揚げ、枝豆、コーン

反り返った姿は、まだ生きているかのようで罪悪感もありつつ(笑)
表面さくっっと軽やか、中ほろりしっとり。小さい中に香りやほろ苦さがぎゅっと凝縮されていて、大人の肴なのだ。
ぷりっとはじけるコーン、枝豆も絶妙な揚げ具合。揚げ物なのにまるで重さ、油感を感じさせない、技が光ります。


目で鼻で舌で楽しませてくれるお料理を前に、お酒も止まりません。

焚き合せ:冷製 彩り夏野菜 胡麻クリームと共に

こちらもガラスの器での涼しげな登場。
鮮やかな色を保つ野菜たちがイキイキとして見え、夏の元気さと涼しさの両印象を与える美しい盛りつけです。
そして毎回感動させられるのが、この胡麻クリーム。通常イメージするこってり濃厚ザラッと舌触りのそれとはまるで別物。胡麻の風味を存分に活かし濃厚でありながら、とってもまろやかお上品な味わい。買って帰りたい(笑)

焼き物:のど黒塩焼き、八幡巻、アスパラガス
本来の美味しさはもちろん、それを活かすシンプルな塩焼き、焼き加減。
脇役のアスパラガス、八幡巻きも秀逸。全てにおいて、一切の抜かり無し。

御食事:黒毛和牛ローストビーフ丼


〆の炭水化物!は、〆でテンションあがりまくっちゃうこちら!
ご覧の通りの美しい肉色!艶やかさ!舌にのせた瞬間に肉の香りが鼻から抜け、やわらかなそれをゆっくり噛むと溢れる肉汁、旨み、甘み。たまらない。
香の物の水ナス・胡瓜と、汁物のしじみの赤出汁とともに、〆までとくと堪能致しました。

水菓子:フルーツゼリーデラウェア添え、アングレーズソースと共に
アングレーズソースがとにかく美味しい。ソースだけでも食べたいのです。
普段、食べて飲んだ後のスイーツはほとんど食べない私ですがw「湯木」さんのそれは、こんな私でさえ、手をつけずにいられない一品。
個室をメインとした他店舗と違い、こちらはオープンスタイルゆえ、かしこまらず、美味しいお料理とお酒に会話も弾みます。
『日常のちょっと贅沢』な時間を過ごしたい時に、ピッタリ。
家族や大切な人たちを誘えば、喜んでもらえること間違い無しです♪
★「日本料理 湯木 永楽町店」HP / 食べログ
大阪市北区曽根崎新地1-7-21 エスパス北新地8 1F
06-6454-3111
ランチ/11:30〜14:30、ディナー/17:30〜22:00 日祝休み
北新地 湯木 永楽町店 (懐石・会席料理 / 大江橋駅、北新地駅、東梅田駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
「関西女の酒場放浪記(仮)」こちらもヨロシク!
★★★16/5/14更新★★★
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