
北新地の日本料理の名店、「湯木」さん。

その新店、「湯木 新店」
常連のお友達のお誘いを受け、みんなでお食事会に伺いました。(2015/05)
(本店さえ未訪問ながら恐縮ですっ><)

北新地の中心に堂々且つ、しっとりと構える外観からステキっ。


今宵は2F、掘りごたつのゆったりお座敷にご案内いただき。

各自の前には花菖蒲が描かれた一枚の用紙。
季節ごとに書き換えられるそうで、全部集めたくなってしまいますー

ウェルカムドリンクは 自家製梅酒
和歌山の梅使用。濁りが一切なく透き通っています。
苦みはなく梅の良い部分だけがギュッと凝縮された、爽やかな味わい。

からの、ビールで再度、乾杯〜っ
今宵は『初夏を彩る懐石料理』をいただきます。(税・サ別¥20000)

座付膳:旬味 冷菜
新蓴菜、蒸しアワビ、生ウニ、大和芋、土佐酢

土佐のうちわ皿で供された、初夏の香り漂う涼しげな一皿にうっとり。
ジュンサイはゼラチン質の多いものを選んでらっしゃるそう。
これらをしっかりかき混ぜて召し上がれ、とのことで。
っま〜アワビのやわらかいこと!
ぷりぷり、とぅるとぅる、とろり…いろんな舌触り食感と繊細な味わいが、出汁のきいた土佐酢でうまくまとまります。
見た目も然ることながら、味わいも清涼感あふれる逸品です。

煮物椀:海老真薯、蓬豆富、柚子

まずは器を楽しんで、そっと蓋を開ける瞬間のドキワク感っ
黒の器に白と緑が映えますね〜申し分無い美しさ。
海老真薯はなめらかなすり身に海老がプリプリ!旨みたっぷり!
ちょんっと添えられた紅一点の梅肉は見た目にも可愛らしく、味わいにも変化をつけます。
蓬豆腐がまた美味しい。言葉で表現するのが難しい食感!?
ふわっとごく軽い口当たり且つもっちり、でもモチモチというほどの弾力はなく、もちゃ〜っと(笑)溶けてゆきます。鼻から抜ける特有の香りも豊かで。
澄んだお出汁も、味わうごとに変化をとげます。
なんと見事に完成された逸品でしょうか。嗚呼…
こういった椀物をいただくと、和食の素晴らしさを実感します。

続いて。お頭付きの鯛とともに登場!のお造りを、半開扇の器にて。

お造り:鯛、烏賊、鯵、あしらい一式、本わさび

こうなったらそろそろ日本酒よね。鷹勇


それぞれ、造り醤油×わさび、胡麻醤油×生姜で。
とれぴち鮮度抜群の鯛を胡麻醤油でいただく贅沢さったら。
あしらいの海苔。軽く焼いてお酒などで味付けしただけという、シンプルさゆえ、佃煮より俄然、海苔の風味が際立ち良い〜酒の肴です。
これを烏賊と合わせるとたまらぬ美味しさでした。

お凌ぎ:伝助あなご大阪寿司、
甘酢生姜、酢取り茗荷、湯木の珍味このわた
これまた涼しげな一皿です。押し寿司。大好物ーっっ!


ふっくら肉厚な伝助穴子と、餅米入り酢飯のもっちりとした一体感。
タレも濃すぎず穴子の旨みが感じられ、飯の酢加減・押し具合もベスト。

そして、このわた×日本酒。酒飲みにはたまらんです(笑)

あーしあわせ。

箸休めに出していただいた、くるみと白和え。日本酒ノンストップ。

春鹿 神秘なる次元

旬味 海鮮しゃぶしゃぶ:鱧、鯛白子、新玉葱、春菊


大阪の夏と言えば鱧ですな。待っておりました。


淡路島産の甘い新玉葱とともに、湯木さん自らしゃぶしゃぶ頂いて。

見事にきれいな鱧の華が咲きました〜っ


お好みで、自家製ちり酢と梅肉醤油で。

白子もまったり感がありつつ、とってもお上品な味わい。

焼物:若鮎の塩焼き、山桃、酢蓮根

器に乗せられ下から燻すという演出も素晴らしかった!
部屋中に香りが充満し、みんなありがたく、体に頭にまとっていました(笑)

鮎と言えば、の自家製蓼酢でいただきます。

蓼酢。実は苦手なんですよーっっ(ま、初めて食べたのが安もんだったせいもあるのですが…)
ところがどっこい。この蓼酢、めちゃくちゃ美味しー!飲めるくらい!
こんなに美味しいものだったとは!いえ、これも「湯木」さんゆえ。

そしてこれに合わせるのは黒ビール!和食に黒ビール?!斬新!
香る燻製、鮎のほろ苦と黒ビールが驚きの好相性!これはハマっちゃう。
ってゆうか、好物は?って聞かれたら「小鮎と黒ビール」って言っちゃう。

でも、大きく育った鮎だとこうはいかないでしょう。
若鮎ならではの味の旨み凝縮感、そして燻製が黒ビールの合うのですね。
いやはや、計算され尽くしてます。アッパレ。

揚物:小鮎の踊り揚げ たたみ鰯、かき揚げ(枝豆、とうもろこし)

それぞれ山椒塩、酢橘で。
さっくり軽やかな仕上がり。揚げ物だけどビールではなく日本酒ね。

超辛 上喜元

焚き合わせ:冷製 ふきよせ夏野菜 美味出汁吉野餡
(茄子 南瓜 小芋 破竹 万願寺唐辛子 赤パプリカ 針生姜)
お野菜ひとつひとつに、素材の良さ、丁寧な仕事ぶりが見受けられます。
椀物同様、和食の繊細さを感じる逸品。


強肴:鹿児島牛サーロイン西京焼き、ペコロス、アスパラガス、ズッキーニ



こちらは黒胡椒と柚子胡椒で。
味噌漬け加減もちょうど。甘みと香ばしさの後に、お肉の旨みがじわじわ押し寄せます。

禁断の合わせ技。肉×このわた。贅沢過ぎる一切れ!

御食事:新生姜炊込み御飯 桜海老 三つ葉

〆の炭水化物までメイン級の贅沢さ!桜海老の香しさったら!!

香の物:水茄子 胡瓜 湯木の明太子
こちらももう立派な一品。

汁:西京仕立て 鯛かま焼き 白葱
鯛の旨みと甘みのある西京仕立てで、ふくよかな味わい。
たらふく頂いた胃にやさしく染み渡ります〜

あー。なんてゲスな食べ方、ビジュアル…怒られちゃいそうだw

水菓子:彩りフルーツゼリー寄せ アングレーズソースと共に

デザートは一変して洋風。
旬の果物がふんだんに使われ、食べるごとにいろんな味わいが楽しめます。





メニューの一部。ご参考までに。



帰り際には嬉しいお土産までいただきまして……。

日本の四季を重んじ、素材に対する想い、お客様に対する想い…
最良の『おもてなし』の心が感じられました。
かつてない感動と喜びと贅沢さを体感した一夜に感謝です。
★「湯木 新店」HP / 食べログ
大阪市北区堂島1-5-39 マルタビル 1F
06-6348-2777
ランチ/11:30〜14:30、ディナー/17:30〜22:00 日祝休み
北新地 湯木 新店 (懐石・会席料理 / 北新地駅、渡辺橋駅、大江橋駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
「関西女の酒場放浪記(仮)」こちらもヨロシク!
★★★15/06/09更新★★★
コメント
コメント一覧 (2)
けど法事なんかの行事も使えそうですね。
私にもちょっと…だいぶ…場違いな感じはありましたがww
法事…良いと思いますが、祭事にぜひ!w